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『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(2014)


『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』あらすじ

ハリウッドの大女優グレースは、モナコ大公レーニエ3世との結婚を機に電撃引退し、愛する子供たちと国事に従事していた。
その姿は傍からは同情の眼差しを注がれ、グレースの中にもどこかもどかしさを感じていた。
それを知ってか、彼女を良く知るアルフレッド・ヒッチコック監督から新作への主演オファーが届き、興味深いシナリオで復帰に心が揺れる。
しかし、同時にモナコはフランスとの関係悪化のため戦争の危機に直面していた。
ハリウッドへの復帰は、危機的状況から一人抜け出すための口実だという噂が広がり、家族や親族との関係までギクシャクしていまうグレース。
アメリカから来た頭が空っぽのブロンド娘という印象を払拭し、国のために立ち上がるか、自分の夢を追いかけスクリーンに復帰するか、全てを失って家族との愛を貫くか、究極の選択を迫られるグレースだったが…。

女優・母親・モナコ公妃の三役を務め、愛と国のために立ち上がる勇敢で美しい女性をニコール・キッドマンが演じる

主演は『誘う女』(1995)『ムーラン・ルージュ』(2001)等の名女優ニコール・キッドマン。
共演にティム・ロス、フランク・ランジェラ、パーカー・ポージー、マイロ・ヴィンティミリア、デレク・ジャコビ、パス・ベガなど。
監督は『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』(2007)のオリヴィエ・ダアン。

数多くの賞にノミネート・そして受賞を重ねるニコール・キッドマンが、才色兼備で愛に生きる一国の公妃を演じました。
自身もIQ132の秀才、ユニセフの親善大使や国際連合婦人開発基金の親善大使なども務めた経歴の持ち主で、国際赤十字の行事に勤しむグレースの姿と重なります。
最初は有名女優がお金や地位、話題性を求めてただのお人形になりに来たと思われたグレースでしたが、国政について他国の要人たちと同等に渡り合う肝の据わったところから、彼女の公妃としての才能は垣間見えていました。
それでもアメリカ人という「よそ者」という印象が抜けない彼女は悩んだ末、女優の才能を生かし公妃を演じることにします。
そしてモナコの歴史や王家としての礼儀と作法を猛特訓し、ついに公用語であるフランス語まで身につけ、彼女を軽んじていた婦人たちを驚かせます。
国と家族の愛のために必死に学習しようとする姿が愛らしいです。
そしてフランスとの関係改善のために取り出した彼女の「切り札」を美しいソプラノが飾ります。

史実とは少し異なりドラマチックに脚色された物語のようですが、愛と国のために立ち上がる勇敢で美しい女性の活躍に目を見張る美しい作品でした。

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