CineMurMur

映画を中心に、音楽、漫画、アート、カルチャーについて、気になったことを綴っています

映画 洋画

『バタフライ・エフェクト』(2004)


『バタフライ・エフェクト』あらすじ

幼少期のエヴァンはよく記憶をなくしていた。
父も同じような症状で入院しているためとても心配した母親は同じ病院の先生にエヴァンを診てもらったところ、治療の一環として日記をつけることを勧められる。
言われるままに、エヴァンは些細なことでも毎日日記をつけるようにした。
それと同じころ、仲良くしていた友達ととある深刻な事件を起こし、引っ越すことになったエヴァン。
恋仲にあったケイリーに「君を迎えに来る」と約束して町を去った。
7年後、エヴァンは自分の障害の原因をつきとめるために心理学部の優秀な生徒になっており、引っ越してからの7年間は記憶を無くすこともなくなっていた。
ケイリーとは別れたっきり連絡を取っておらず、全く別々の道を歩んでいたエヴァンだった。
しかし、過去につけていた日記を読み返していたところ、その日記の時点に戻れることを発見してしまい、エヴァンは幼少期のケイリーたちと再会する…。

誰もが抱く「過去に戻れたら」という願望を、その恐ろしさと煩雑さの中に統合性を持たせる面白さを世に広めたエリック・ブレス監督、アシュトン・カッチャー主演作

監督はエリック・ブレスとJ・マッキー・グラバー。
主演にアシュトン・カッチャー。
共演にエイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット、エルデン・ヘンソン、メローラ・ウォルターズ、エリック・ストルツなど。
主人公の子供時代役に、のちに『ウォールフラワー』(2012)で心に闇を抱えた主人公に大抜擢されるローガン・ラーマン。

バタフライ・エフェクトとはカオス理論の一つで、蝶の羽ばたきが地球の裏側で竜巻を起こすこともあるという、つまりわずかな振動が物事を大きく変化させるという引用から物語は始まります。
物語のタイトルであり核心でもあるこの理論、過去に一瞬タイムスリップしてエヴァンが起こす微妙な言動が、7年後の自分とその周りの人たちの状況を大きく変貌させます。
どうしても危険に晒してしまう大切な女性をどうしたら守れるか微調整を重ねていくエヴァンですが、日記を頼りに7年前のあらゆる時点に舞い戻り試行錯誤を重ねていくうちに学習し、一つの真理にたどり着きます。

メインテーマがオアシスだったりケミカルブラザーズが使われていたりとホラー映画に区分されるわりにはポップさというかキャッチーさが満載で、私としてはDVDのメニュー画面でしかホラーを感じませんでした。メニュー画面がめちゃくちゃ怖かったです。
そして完全に『君の名は。』(2016)を彷彿とさせるわけですが、『君の名は。』があれほどヒットしたのはこのタイムリープという設定だったからというだけではないので、あまり深くは考えませんでした。方向性が違いますよね。
本編の終わり方の他に、いくつかエンディング候補があったようです。
こうしていたら、というタラレバでいくつでも人生が分岐する映画なので、公式設定の他にも辻褄が合うように独自の展開を考えるのも楽しみの一つかもしれません。
DVD特典の監督たちの会話にもあるように、話の統合性を崩さないように細心の注意を払っていたことが分かります。
過去に戻れたらという妄想は誰しもが経験すると思いますし今では恒例の展開となっていますが、その煩雑さ故の面白さと恐ろしさを世に広めるのに一役買ったタイムスリップの代表作です。

-映画, 洋画
-, ,