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映画 邦画

『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』(2004)


『ムーンライト・ジェリーフィッシュ』

色素性乾皮症と知的障害を併せ持つ弟ミチオとその兄セイジは、幼いときに両親を亡くし、社会からも隔絶された孤独な兄弟。
兄は弟の治療費のために歌舞伎町で働きはじめ、気づけば暴力団の一員として順調に出世をするまでになった。
ある日、弟の診察に訪れた病院で一人の女性と出会う。
歌舞伎町で酔っ払いに絡まれているところをセイジに助けられた彼女はセイジに好意を抱いており、彼と弟が抱える苦悩に手を差し伸べる…。

闇に生きる暴力団の兄と難病を抱える弟を藤原竜也と木村了が熱演

主演は藤原竜也、木村了、岡本綾。
共演に袴田吉彦、虎牙光揮、水島かおり、酒井法子、小沢仁志、石立鉄男、石橋蓮司など。
監督は鶴見昴介。

暴力団と病気の弟を同じ厄介者のくくりにして語るセイジにハッとしました。
セイジはかなり特殊な環境ではありますが、こうした当事者の目線に立つ制作陣の姿勢に圧倒されます。
ジョゼと虎と魚たち』(2003)と似た感覚になりました。
しかし本作は「ジョゼ」に比べると圧倒的に酷な終わり方をします。テーマと設定的に流血は免れませんからね。
木村了は本作が映画初出演で難しい役どころを完璧に演じていますし、暴力団と優しい兄の二つの表情を持つ藤原竜也や、ちょっとお節介ながらも真剣に兄弟と向き合おうとする恋する乙女な岡本綾の愛らしい演技にも注目のです。

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