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『キャリー』(1976)


『キャリー』あらすじ

友人からも嫌われ、母親からも疎まれている、さえない容姿の女子高生キャリー。
だが彼女には怒りを引き金として念動力を発揮する力があった。
プロムの夜、悪質ないたずらとも知らずクィーンに選ばれたキャリーの頭上に、ブタの血が降り注ぐとき、惨劇が幕を開けた……。

シシー・スペイセクとパイパー・ローリーがアカデミーにノミネートされた、ティーンと宗教とサイコを組み合わせたS.キング原作ホラー

主演は『歌え!ロレッタ愛のために』(1980)でアカデミー主演女優賞を受賞したシシー・スペイセク。
共演にパイパー・ローリー、ジョン・トラボルタ、エイミー・アーヴィング、ウィリアム・カット、ナンシー・アレンなど。
監督は『アンタッチャブル』(1987)や『ミッション:インポッシブル』(1966)のブライアン・デ・パルマ。
原作は『シャイニング』(1980)『ミザリー』(1990)のスティーヴン・キングの同名小説。

キリスト教を狂信し性を忌み嫌う狂気的な毒親に育てられた、特殊能力を持つ哀れな少女の物語です。
残酷で、そして罪(穢れ)として扱われる鮮血の赤が印象的です。
不幸な少女に全身でブタの血を受け止めさせるというのはあまりにも惨いです。
そして彼女もサイキックでいじめっこ達に応戦するという血を血で洗う争いの末、彼女自身も元凶と言うべき母親と共に自滅していくという最後まで救いのない作品でした。
強いて言えば、唯一本心から彼女に罪悪感を抱いていたスーの存在ですが、それも断言できるほどではありません。
復讐を遂げるスッキリ感はあるにしよ、後味が何とも言えず不思議で不気味なS.キング色が表れていました。
ジョン・トラボルタが若い!と思ったら、彼が初めて映画に本格出演した作品だったようです。

2013年にはクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクもされています。
クロエちゃんの美しい白い肌が、『モールス』(2010)に引き続き血で染まるんですね。
母親役にはパイパー・ローリーより落ち着いて取り乱すジュリアン・ムーアがキャスティングされています。
続編やリメイクが制作されるほどインパクトを与えた作品だったことがよくわかります。

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