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『ブレードランナー』(1982)

2017/11/13


『ブレードランナー』あらすじ

2019年、人造人間=レプリカントを生み出した人類は、彼らを過酷な労働要因としてこきつかっていた。
数年の命しかもたないレプリカントたちだったが、やがて感情を持ち始め、人間社会に溶け込み反乱分子と化していった。
そんな彼らを特殊な検査法で割り出し、始末するのがブレードランナーたちだった。
ブレードランナーの1人デッカードは、植民惑星から地球に潜入した4人のレプリカントたちを追うことになるが…。

ハリソン・フォード主演の、卓越した映像技術と近未来の設定でSF界に礎を築いた傑作

主演は『スター・ウォーズ』シリーズや『カウボーイ&エイリアン』(2011)などSF作品に縁の深いハリソン・フォード。
共演にルトガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナ、ジョー・ターケルなど。
監督は『グラディエーター』(2000)や『オデッセイ』(2015)のリドリー・スコット。
原作はフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。

ブレードランナーを見てどこかで見たことがある設定だぞ?と思うのはそれがそもそもSFの原点になっているから当たり前という呟きを見て、そうかなるほど!と今回初見で実感しました。
数少ないSF作品しか見てきていませんが、そんな中で形成された「過去があると思わされているだけで、私は今という点でしか存在していないのでは?」という思想は、すなわち見てきた作品がすべて「ブレードランナー」から派生したものだったために潜在意識に刷り込まれていたからなのでしょうか?
人間たらしめるモノの定義についてここまで私の思いをどストレートに描いた作品は初めてだったので衝撃をうけました。

それと、舞台となっている摩天楼や近未来都市、不気味な改造人間たちの完成度が高く、世界観にぐいぐい吸い込まれます。
近未来都市が舞台といえば、アジア文化はよくSF作品に取り入れられますよね。
ブレードランナーも、なぜか漢字とひらがなのネオンが眩しい日本と中国の間のような世界が舞台に描かれていて親近感が湧き、日本人としては自国を神秘的要素として取り扱われるのは悪い気がしません。
東アジアがこんなに謎めいた存在(そして今もそんなに認識が変わっていない)に描かれるのを見ると可笑しな気持ちになってきますが。

キューブリック的な美しいセットと映像美、人間の意識を揺るがすテーマがカルト的人気を呼び、現在も傑作と語り継がれるにふさわしい作品でした。

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