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映画 邦画

『百万円と苦虫女』(2008)

2016/09/26

nigamusi

『百万円と苦虫女』あらすじ

就職浪人中の鈴子は、アルバイト先の友人とルームシェアをすると意気揚々と実家を出て行った。しかし、その友人による裏切りと鈴子の不器用さが災いして、鈴子は前科持ちになってしまう。
家族関係もギクシャクし、鈴子は「100万円が貯まる度に引っ越す」旅に出ることを決意。行く先々で待ち受ける出会いと別れが彼女だけではなく周りにも影響を与え、少しずつ少しずつ成長していく青春ロードムービー。
主演は蒼井優、共演に森山未來、ピエール瀧、笹野高史など個性俳優が名を連ね、作品の世界観を盛り上げる。

ずるい、森山未來

毎回、ただ好きだと書くだけではアレなので若干情報を織り交ぜたりしているつもりなのですが、今回はただただ森山未來がずるい、かっこいいという話になります。
彼を初めて見たのはドラマの「ウォーターボーイズ」、次いで『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004)。セカチューは当時ものすごいセンセーションを巻き起こしていましたね。
正直、特に注目していませんでした。見た目もそんなに…得意じゃないクラスの男子に似ていたし…。学生らしい理由だなと、書きながら思います。
それからしばらくは映画テレビドラマから離れた生活が続き、次に再会したのは映画『モテキ』(2011)。すっかりサブカルにハマっていた大学生に対して久保ミツロウ、フジロックと思わしきフェス等々のシチュエーションは暴力的に価値観を刺激してきました。未だにフィッシュマンズをああして聞きたいなんて夢見てます。
それまでの私は、地味で内気で趣味の合いそうな藤本を演じる彼とは全く異なる印象を抱いていたので驚きました。
そして映画を見た後、フジファブリックの「夜明けのBEAT」のMVの存在を知ります。そこで墜ちました。

”5歳からジャズダンス、6歳からタップダンス、8歳からクラシックバレエとヒップホップを始める。”(wikipediaより)
聞いてないですよね。後出しはずるい(後出しではない)。
彼は舞台でも活躍していて、私が知っているのは劇団☆新感線の「髑髏城の七人」。
見事なアクロバティックと殺陣は、彼の身体能力の高さが最大限に生かされていました。長髪の独裁的な美男子を演じられていて、この人はどんどん化けていくなとため息が出ます。

そんな彼が、鈴子が最後に越してきた町のホームセンターで園芸コーナーを担当しています。彼に仕事を教えてもらいながら、2人は自然と仲良くなっていきます。
お金がらみの話は、やはりどこかほろ苦い、汚い方に向きがちです。このお話しも、完全にハッピーエンドという終わり方ではありません。視聴者に続きを連想させる系の、若干の切なさと希望が残る、そんなゆるいお話しです。
そこでも森山未來はまた魅力を発揮しています。彼の不器用で素直な雰囲気はこの頃から始まっていたのかと実感します。
休日の夕方から見たい、ちょっとしんみりする脱力系のお話。ポスターもかわいいです。

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