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『コーヒー&シガレッツ』(2003)

2016/09/26

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『コーヒー&シガレッツ』あらすじ

11の異なるショートムービーを集めたオムニバス作品。共通点は、どの話にも必ずコーヒーとタバコが登場するということ。
登場人物は、俳優の名前のまま、本人役として登場する。イギー・ポップとトム・ウェイツ、ケイト・ブランシェットによる1人2役、メグ・ホワイトとジャック・ホワイト夫妻、GZAとRZAとビル・マーレイ等々。
カフェや自宅で、コーヒーとタバコを片手に繰り広げられる素朴な情景と会話、そして独特な間にユーモアがある作品。

イギー・ポップやケイト・ブランシェットなど、著名人たちによる日常のコント

前回の『百万円と苦虫女』が休日の夕方から見たい映画と言ったのに対して、これは昼前から何も考えずボーっと見ていたい作品。むしろ、見ていなくてもBGMとして流れているだけでいいです。
画面は白黒、話もこれといった山場はなく淡々と11作品を連続して繋げているので全く邪魔になりません。時々目を配らせて、ふふっと笑うだけでいい。近代アート展に行ったら流れていそうなくらいお洒落な雰囲気です。

人がコーヒーとタバコを楽しむリラックスした空間(必ずしもそうとは限りませんが)で、どういった会話がなされるのか。全くくだらないことを巡っての議論かもしれないし、逆に目線と空気で会話するような静かな空間かもしれない。
普段、日常でも映画でもじっくり見ることがない何気ない瞬間に焦点を当てて、それを覗き見ているような感覚に好奇心が刺激されます。
しかもロックの殿堂、イギー・ポップとトム・ウェイツのプライベートのような音楽談義が見られたり、前にご紹介した『キャロル』で気品にあふれた婦人を演じたケイト・ブランシェットは、有名女優とその名声にあやかろうとする下品ないとこを1人できっちり演じ分け、人々を驚かせました。

ホワイト夫婦に関しては、ジャックが不思議な機械とその仕組みについて延々と説明しメグが相槌をうつという、2人のイメージそのままの独特な話題で盛り上がっていて笑ってしまいます。
そして最後の「CHAMPAGNE」は、ふさわしいしんみり感で終わります。
老若男女がそれぞれの立場や人間関係から紡ぐ日常の一コマに癒され、人生についても考えさせられる、何度でも見たくなる大好きな作品です。

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