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『もらとりあむタマ子』(2013)

2016/08/08

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『もらとりあむタマ子』あらすじ

大学を卒業し父親が営むスポーツ用品店のある実家に戻ったタマ子(23歳)だが、就職もせず店の手伝いもせず食っちゃ寝の自堕落な日々を送っていた。父親は半ば諦めているのか、叱ることも追い出すこともしない。
夏休みにイケイケになって東京から地元に帰ってきた同級生と出くわしたり、ただ無為に過ぎていく時間に焦りを覚えて一念発起するも、現実的な就職活動には結びつかなかった。
そんなある日、離婚して独り身の父親に恋人の影が見つかり、タマ子の意識に変化が起こり始める。

言葉にしづらいもにゃっと感を生み出す山下敦弘監督

前田敦子さんの演技に違和感を感じませんでした。見られることに慣れている素人(とまでは言いませんが)のような演技で、自然なタマ子がいます。父親の恋人と会話するニートらしいぎこちなさは一品だとさえ思いました。
メタ的ですが、大きなアイドルグループのセンターを務めていた彼女が、「私に名前をつけてください」という履歴書をグシャッと捨てている姿にはフフッとなりますよね。
1年かけてタマ子がほんの少し一歩前進するお話しなのですが、ハッピーとも言い切れないが悪くないモヤッと感が残る作品、という印象をうけます。同監督が手掛けた『天然コケッコー』(2007)もそうでした。煮え切らない、天然で残酷な青春ラブストーリーです。
こういった、なぜあえてこれをテーマにしたのか?という疑問を感じる作品というのは、日常に気づきを与えてくれるので好きです。しかし賛否両論があるのも確かで、それはいかに共感できるかで左右します。クセが強い、スペシフィックすぎる日常の中のテーマが自分と合致するかどうかだと思います。『もらとりあむタマ子』は、残念なことに痛感するところがありました。。
鈴木慶一氏が音楽担当をされたら最高だったのですが、代わりに出演されていて驚きました。主題歌は星野源という、まさにサブカル好きにはたまらない作品のではないでしょうか。

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