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『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018)

2018/05/08


『名探偵コナン ゼロの執行人』あらすじ

東京で開かれるサミットの会場となる東京湾の巨大施設「エッジ・オブ・オーシャン」で、大規模爆破事件が発生。事件の裏には、全国の公安警察を操る警察庁の秘密組織・通称「ゼロ」に所属する安室透の影があった。サミット当日ではなく事前に起こされた爆破事件と、安室の行動に違和感を抱くコナン。そんな折、爆破事件の現場から毛利小五郎のものと一致する指紋が発見され……。

安室透、降谷零、バーボンの顔を持つ謎の男の素顔に迫る、人気急上昇中の劇場版コナンシリーズ最新作

主演は高山みなみ。
共演に古谷徹、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、緒方賢一、林原めぐみ、高木渉など。
そして映画オリジナルキャラクターを演じゲスト出演した上戸彩と博多大吉。
監督はアニメ「モブサイコ100」の立川譲。
脚本は普段「相棒」シリーズを手掛け、前々作の『名探偵コナン 純黒の悪夢』(2016)など2013年より劇場版コナンを担当している櫻井武晴。

最近話題のいくつかの作品へのオマージュを感じさせられました。
そして、いままでのシリーズとはちょっと違う特徴的な演出・カメラワークが目立ち、ちょっとお洒落で重々しい大人のためのサスペンスに仕上がっています。
ズートピア』(2016)のジョディを演じた頃から上戸彩の声優としての力に驚かされていましたが、本作でも難しい役所を迫真の演技で演じきっており思わず唸ってしまいました。

幼少期にアニメを見ていた記憶からずっと子供向け作品という意識が定着していましたが、2016年の『純黒の悪夢』が面白いとすすめられて見たところ複雑に入り組んだ人間関係や黒の組織に正体がバレないように巧みに張り巡らされた伏線、偽装工作の数々に魅了されました。
そして今回も、日本の警察庁・警視庁の仕組みについて学びつつ、いくつもの名前を使いこなす謎の男の素顔に迫ります。
今作は単体で見てもクライムサスペンスと派手なアクションシーンで十分楽しめる作品に仕上がっているのですが、これまでの登場人物やそれぞれの立場を知ってから見るとその何倍も惹きつけられる仕様になっています。
大体劇場版というのは単体で完結するものであり本編とのつながりをあまり持たないものですが、本作の中では連載中の本編の謎を解く手がかりを含んだ演出が散らばっていました。

「名探偵コナン」シリーズは、少年探偵団が出ていたりとちょっと幼稚な印象をうけがちですが、これまで様々な殺人トリックを披露してきた立派なサスペンス超大作です。
何年も続けてきた連載がいよいよクライマックスを迎えようとしている今、ついに青山先生が本領を発揮してきました。
昔見ていたけどちょっと距離を置いていたという方も、まだ見たことないという方も、たかが漫画と侮るべからず。
今が良質の謎解きクライムサスペンスを体験できる絶好のタイミングですので是非ご覧ください。

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