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ロブスター(2015)


ロブスター(2015)あらすじ

“独身者”は、身柄を確保されホテルに送られる。
そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる。
そんな時代、独り身になったデヴィッドもホテルに送られ、パートナーを探すことになる。
しかしそこには狂気の日常が潜んでいた。
しばらくするとデヴィッドは“独身者”が暮らす森へと逃げ出す。
そこで彼は恋に落ちるが、それは“独身者”たちのルールに反することだったー。(公式サイトより)

コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーなど豪華俳優陣が織りなす、独身者に人権がない厳しい世界

主演は『マイノリティ・リポート』(2002)等のコリン・ファレル。
共演にダニエル・クレイグの妻でもあるレイチェル・ワイズ、『アデル、ブルーは熱い色』(2014)などのレア・セドゥ、『007』シリーズのQ役や『パフューム ある人殺しの物語』(2006)のベン・ウィショー、ジョン・C・ライリーなど。
監督はヨルゴス・ランティモス。

第68回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞しています。
豪華な俳優陣が織りなす特殊な空気の作品です。ロマンティックコメディ等と表現されていますが私にはちょっとホラーでした。
アメリカドラマの「アグリー・ベティ」が大好きで予告の時点でクリスティーナ役のアシュリー・ジェンセンが出演していることに気づき楽しみに見たのですが、まさかの展開でちょっとさみしかったです。

カップル以外には人権が全く無く、独身者には動物同然の露骨な待遇が待っている酷い世界で、社会風刺や愛といったメッセージが特殊な環境下でうまく表現されている作品でした。
全てが語られないのであらゆる解釈ができる楽しみや、残酷さやグロテスクさの中に独特なテンポ、シュールさ、そして映像美もあり、ハマる人にはたまらないと思います。
動物に生まれ変わるということがまるで死後の世界の話であったり、カップルになるにはどうしても共通点を持たなければならないという謎の設定、そしてそれらがまるで自分たちにあえて課している試練のようでもあり、個人的にはそういった一見無意味に感じる宗教じみた形而上学的な決めつけを守るためにもがく人々の風刺、そして愛について考えさせられる印象的な作品になりました。

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