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『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)


『リトル・ミス・サンシャイン』あらすじ

小太りの眼鏡っ子、オリーヴの夢は美少女コンテストで優勝すること。
地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャードや母のシェリル、自殺を図ったゲイの伯父フランクらと車で決勝大会の会場を目指す。

とにかくポジティブなぽっちゃりメガネの女の子との旅の中で闇を抱える家族が絆を取り戻す、アカデミー賞受賞のロードムービー

主演はアビゲイル・ブレスリン。
共演に『40歳の童貞男』(2005)や『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2017)のスティーヴ・カレル、グレッグ・キニア、『シックス・センス』(1999)のトニ・コレット、ポール・ダノ、『アルゴ』(2012)のアラン・アーキンなど。
監督は『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス。

心に闇を抱える問題だらけの家族が、家族の中で唯一ポジティブで恐れを知らない娘のために壊れかけのマイクロバスで800マイルの旅をするロードムービーです。
サンダンス映画祭でのプレミア上映を皮切りに噂が広がり、各国際映画祭でスタンディングオベーションの絶賛を受けました。
第79回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、脚本賞とアラン・アーキンが助演男優賞を受賞しました。

相容れない家族が一人の前向きな女の子の夢のために一丸となる、とあらすじを見る限りありきたりではあるのですが、他の作品と一線を画すのは個性豊かで魅力的なキャラクターたちです。
背景はみんなバラバラで、自殺未遂者のゲイや沈黙を貫く思春期の男の子、人生の勝ち組になるとに必死な父、歯に衣着せぬ退役軍人の祖父、中立の立場で控えめな母。
そして美人コンテストで優勝を夢見るぽっちゃりメガネの女の子、オリーブ。

道中みんながそれぞれの挫折を味わいます。
しかしオリーブの夢のために旅路を急ぐ彼らはいろんなかたちでそれらを乗り越え、そして同じ目的に向かってバラバラだった家族の絆を徐々に取り戻していきます。
そしてドキドキの美人コンテストですが、祖父仕込みのダンスを披露するオリーブの姿を見た家族はこれまで考えられないような行動をとることになります。

人間の本音や弱さを痛烈に表現しながら、かわいくハートウォーミングに仕上がっている作品です。

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