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『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(2017)がめちゃくちゃ感動したという話


『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』あらすじ

以前未視聴時に書いたこちらの記事をご覧ください。

ただの帰郷ロードムービーじゃない。インドの厳しい孤児の現状、そしてどうしても拭えない郷愁と後悔に心が震える作品

主演はサニー・パワール。
共演に『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)のデーヴ・パテール、ニコール・キッドマン、ルーニー・マーラ、デビッド・ウェナムなど。
監督はガース・デイビス。

あくまで主演はサニー・パワールくん。主演と思われるデーヴ・パテールやニコール・キッドマンは助演男優・女優にノミネートされています。
サニーくんは作品の1/3〜1/2ほどを占める主人公の幼少時代を演じているのですが、作品全体の核になっているそのくだりを見事演じきった彼にも主演男優賞ノミネートくらいあげてもおかしくない、とても豊かな演技力を持つ子役だと思います。
大都会で一人ぼろぼろな靴をパタパタと響かせながら居場所を探し歩く無防備な姿、その背中から伝わる孤独と強い意思に心を動かされない大人はいません。
ニコール・キッドマンがお風呂場で話しかけるシーン、みんな彼女に感情移入して見てしまったのではないでしょうか。
それほど引き込まれる魅力をもった少年ですし、「兄ちゃん」と呼ぶ姿がとてもかわいいです。

この作品の評価ポイントは、インドの社会問題に警鐘を鳴らす作品であると同時に、とても苦しい家族愛、兄弟愛の物語であるということ。
壮大で立派な感動できるテーマを持っているというよりも、大切な人への愛からくる重圧というとても個人的でいて誰しもに共通する感情の根幹を丁寧に描いています。

とにかく、「ただいま」などといった感動映画によくあるありきたりなキャッチコピーでは作品の本質が全く伝わらないのがとても残念。
コピーを見て「またそういう系か」と食指が動かなかった方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方は私みたいに最後泣きながら「全然違うじゃん!」と文句を言うはずなのでとりあえず見ましょう。

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