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『ROMA/ローマ』(2018)


『ROMA/ローマ』あらすじ

70年代初頭のメキシコシティ。
医者の夫アントニオと妻ソフィア、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女性クレオは、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていた。
そんな中、クレオは同僚の恋人の従兄弟である青年フェルミンと恋に落ちる。
一方、アントニオは長期の海外出張へ行くことになり……。

『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督の幼少期を映画化し、メキシコ人家政婦の知られざる幸福と哀情の人生を描く

出演はヤリッツァ・アパリシオ。
共演にマリーナ・デ・タビラ、マルコ・グラフ、ダニエラ・デメサ、カルロス・ペラルタなど。
監督は『ゼロ・グラビティ』(2013)などのアルフォンソ・キュアロン。

監督の幼少期の記憶を、住み込みで雇っていた家政婦の視点から描いた作品。
メキシコ人間の貧富の差や1970年代当時の情勢を、当時子供だった監督が感じていたままに白黒の画面を通して描いているため終始フラットで公平な印象を受けました。
この作品を作るにあたってモデルとなった家政婦本人にインタビューをするなど内容の信憑性は高く、子供だった監督が知るよしもない家政婦の不幸な境遇や家族内に起こっていた夫婦のトラブルなどを知り懺悔の気持ちも込めて制作したそうです。
白黒画面と水平にばかり動くカメラワークによって映画のほとんどの時間大きな起伏もなく淡々と描かれていくのですが、思い返せば家政婦さんの人生はかなり波乱万丈。
そんな長い悠長な前置きが存分に生かされる最後の事件がまた衝撃的で印象的な作品です。

ある意味犬映画なのですが、あそこまで車庫に落とし物を放置するとなるとやっぱり怒られてしまうのはしょうがないのでは…
もしくは子供の記憶なので多少オーバー気味な表現だったのかもしれません。そういったちょっと笑えるジョーク的な一面もあり、全体的にほっこりする作品です。

もともとNetflixオリジナル映画だったのが先日3/9より日本で劇場公開が始まり、今週の金曜日3/15にはメキシコ大使館で上映会も催されるようです。
劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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