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『スイス・アーミー・マン』(2016)


『スイス・アーミー・マン』あらすじ

遭難して無人島に漂着した青年ハンクは、絶望して命を断とうとしたとき、波打ち際に男の死体が打ち上げられているのを発見する。
死体からはガスが出ており、浮力があることに気付いたハンクは意を決し、死体にまたがり無人島脱出を試みるが……。

ダニエル・ラドクリフ演じる万能な水死体を通して人と人のつながりを見つめる、ファンタジー×ヒューマンドラマ

主演はポール・ダノとダニエル・ラドクリフ。
共演にメアリー・エリザベス・ウィンステッドなど。
監督はダニエル・クワンとダニエル・シャイナート。

主演は『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)のポール・ダノ。
水死体役はポッターでおなじみのダニエル・ラドクリフ。
スイス・アーミー・ナイフのような万能な死体ということでこのタイトルになったとのこと。
実際、水死体ならではの体の特徴(体内にガスがたまる、水を吐く、死後硬直からくる体の反動)をうまく利用してサバイバルに適応していきます。
水死体が吐く水ははたして飲用水なのでしょうか…そこのところは不明ですが。
自殺を考えていた主人公が常識にとらわれない明け透けな死体と生活することで、人間が日常の中で気づかないうちに抑圧しているあらゆる感情がいかに取るに足らないことか気づき開放していくことを学びます。

最初は下ネタが多く終始コメディ映画かなと思わせながら、後半はガラリと様子を変え、激しく変化していきますがテンポが良いためどんどん引き込まれます。
土気色でぎこちなく動く死体というチャレンジングな役を演じきるラドクリフくんは必見。
笑えて泣ける、現実的で幻想的な、不思議なファンタジーヒューマンドラマ映画でした。

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