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『天才スピヴェット』(2013)

2016/09/13

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『天才スピヴェット』あらすじ

天才ゆえの孤独を感じながらも健気に生きる10歳のT.S.スピヴェットは、ある日投稿した発明が発明家界の名誉ある賞「ベアード賞」に選ばれたとスミソニアン学術協会から連絡をうける。
家族や学校の先生にも理解されない彼は、ベアード賞のスピーチをするため、1人で田舎のモンタナから大都会ワシントンD.C.を目指し旅に出る。
ポップコーンのように跳ねる子供の頭の中をポップな演出でコミカルに描くのは『アメリ』(2001)でおなじみのジャン=ピエール・ジュネ監督。

役に劣らない天才少年、カイル・キャトレットくん

話の途中、彼がヌンチャクを振り回す場面があります。
双子の兄弟がいるスピヴェットは、弟に体力が、自分には頭脳が割り振られていて、自分は全く運動ができないこと(それによって父親に気に入ってもらえないこと)を嘆きます。
そこで理想の自分を妄想するシーンがヌンチャクのシーンなのですが、カイルくんが実際に振っています。
公開記念来日の際もパフォーマンスをしてくれましたが、これがかなりの腕前!
感情がこもったかわいらしい演技はもちろん、アクションもこなす天才子役として今後の活躍が期待されます。

家族の前では10歳の少年に戻る天才

科学の常識を打ち破る発明家でも、やはり10歳。発想力、想像力は子供のままの素直さと遊び心で溢れています。
とはいえ独りぼっちの旅を経て、満身創痍の中やっとの思いでたどり着いた先では大人たちからビジネスの道具として扱われ、平静を装いながらも心はカラッポといった感じのスピヴィットですが、生放送中の突然の母親の出現にはさすがに狼狽えます。しかしそれもつかの間、やがて安堵の表情に変わっていくのです。
最後には、彼の冒険をきっかけに彼を苦しめていた家族のすれ違いが解消され、小さな天才は安堵して田舎に帰っていきます。

美しい映像と、天才が普通の小学生に戻る瞬間に見るものの心もほころぶ、かわいい作品でした。

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