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『ネバーエンディング・ストーリー』(1984)

2016/10/06

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『ネバーエンディング・ストーリー』あらすじ

いじめられっこのバスチアンは、偶然逃げ込んだ古い本屋でその本と出会った。
普通の物語は読んでいる間は主人公になれるが、読み終わればそれも終わる。しかしこの本は違う、危険だ、という本屋の主人の制止をふりきり本を持ち出したバスチアンは、学校の倉庫に隠れて物語に夢中になる。
しかし、読み進める中である異変に気付く。どうやら自分の言動が物語に反映されていくようだ。

原作はミヒャエル・エンデの「はてしない物語」

「モモ」などで有名なミヒャエル・エンデ。『BFG』(2016)のロアウド・ダールとも通じるような、独特な世界観と不気味さで子供たちの想像力を刺激する屈指の作家です。
前回の『パンズ・ラビリンス』(2006)を見終わった後、約20年ぶりに無性に見たくなった本作。夢と現実の狭間というのが想起させたのでしょうか。
少年が国の命運を一人で背負い込み、道中の絶望と困難に直面しても希望を失わない王道ファンタジー。RPGのエンドロールに「and you」と出てくるあの感じ。擦り切れるくらいビデオテープを繰り返し再生した記憶があります。
我が家のデッキはまだ現役ですので、掘り出して見ました。いつかの水曜ロードショーの録画です。合間の古いCMがまたいい味を出していました(FAXが出たばかりの頃です)。

CGのない時代に、ストップモーション、特殊メイク、小道具を使ってこれだけの幻想的な世界を作りだせるのはかなり高水準の技術が集結したのだと予想できます。
ブラックユーモアが効いた物語の住人、美しい象牙の塔と幼ごころの君、アルタクスのシーンで多くの子供たちに感性を植え付けました

ワーナーとエンデ、大人の事情

この年齢になってから改めて見直すと、子供の頃の私はなんて澄んだ感性を持っていたのだろうと驚きます。
大人になると、大人のいろんな事情が見えてしまうんですね。
配給のワーナー・ブラザースとミヒャエル・エンデの間も揉めていたようで、結局エンデが思い通りに映像化されないことに怒り、名前を取り下げました。特に後半になるにつれて不服だったそうです。そして成長した私もそれには同感でした。

細かいことは省きますが、『パンズ・ラビリンス』のオフィリアのように妄想をどんどん膨らませることなんて子供にはお茶の子さいさいだと実感しました。そして、原作がある作品はすべからく大本をチェックするに限りますね。

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