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『モネ・ゲーム』(2013)

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『モネ・ゲーム』あらすじ

横柄で人使いの荒いメディア王シャバンダーに一矢報いるため、彼がかねてより所蔵を熱望していたクロード・モネの連作「積み藁」を使って復讐を試みる主人公の鑑定士ハリー。
かつてその絵画を戦地より持ち帰ったという将軍の子孫であるテキサスのカウガール、PJを抱き込み、共にイギリスに渡る。
シミュレーションではすんなり成功する予定だった計画は、あらぬ方向へどんどん進んでしまうのであった。

いじわるな脇役も、優しい上司も、はたまたコメディもこなす亡きアラン・リックマン

主演のハリーはコリン・ファース、カウガールのPJはキャメロン・ディアス、憎まれ役のシャバンダーは今年の1月に世界中から惜しまれつつもこの世を去ったアラン・リックマンが勤めます。

ハリー・ポッターのスネイプ先生で親しまれるアラン・リックマン。
ずっといじわるな脇役がはまり役の俳優と思っていたのですが、ある日見た『ラブ・アクチュアリー』(2003)では流されやすいイケオジを好演されていて、今までとは真逆の、甘い低音美声を響かせる色男のイメージも定着しました。
そこからアランの新たな魅力に気づいたのですが、今回の『モネ・ゲーム』を見て、スネイプ先生よりもっと直接的に意地が悪く口が汚い彼に「そうそう、これこれ」と懐かしいような気持ちになりました。

そして何といっても、そんな厳格な雰囲気の彼がコメディを淡々とこなすところにも滑稽さで笑えてしまいます。
今回、コリン・ファースも、42歳をむかえたとは思えないスタイルを披露したキャメロン・ディアスも体をはっていましたが、中でも唯一一糸まとわぬ姿をさらしたアランには俳優・コメディアンとしてのプライドを感じました。

全体としては過激な描写や爆笑の連続といった強い印象はありませんが、日本人の商社マンたちが出てくる伏線が回収されたり、ふふっという小さな笑いが散りばめられており、ゆるいエンタテイメントとしては良作でした。

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