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『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)

2016/11/07

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『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)あらすじ

足と知能に少し障害を抱えて生まれたフォレスト・ガンプ。走るのが得意になるほど歩行は回復したものの知能指数は人より若干劣る彼が、善意と希望だけを信じて人生を歩む姿を追う物語。
編集技術を駆使し懐かしの映像と音楽を使い、フォレストの成長を当時の歴史的ニュースと共に振り返るヒューマン・ファンタジー。

不朽の名作に込められた現代技術

言わずと知れた名作なので今更ではありますが、最近トム・ハンクスの『インフェルノ』が公開されてCMで彼を見るたびにフォレスト・ガンプと『ターミナル』(2004)が頭をよぎるので軽くふりかえることにしました。
第67回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞など、主要部門を総なめにした作品です。
ところどころ進歩した編集技術が盛り込まれているのが印象的で、例えばケネディ大統領に面会する場面やベトナム戦争の功績をジョンソン大統領に表彰されるシーンは当時撮影された歴史的な本物の映像の中の人物とトム・ハンクスの頭を入れ替えたものだったり、
戦争で両足を失ったフォレストの親友であるダン中尉は足に青い布を巻いて撮影し、後からデジタル処理で消されました。
今ならグリーンバックなどで容易に想像できますが、20年以上前からあったとは驚きでした。

2年連続アカデミー賞に輝いたトム・ハンクスの、俳優としての地位を確立させた作品

終始強い南部訛りのフォレスト役をもらったトムは最初、この訛りを少し弱めることを出演条件に提示しましたが原作に沿うことを優先し却下。
これまではコメディアンとして活動していた彼ですが、条件を却下されても食らいついて演じ切り、最終的には主演男優賞をかっさらっていきました。
そして、この作品と前年に撮影された『フィラデルフィア』(1993)で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞したことで、コメディアンから一躍オスカー常連の名優に大出世。
そういう意味で、私たちにとってもきっと彼にとっても、その後の彼のキャリアを決定づける記録的作品として、我々の記憶に強く焼き付けられる作品だったのではないかと思います。

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