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『100歳の華麗なる冒険』(2013)

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『100歳の華麗なる冒険』あらすじ

老人ホームで100歳の誕生日を迎えたアランは、その日に施設を抜け出した。
持ち合わせていた少しばかりのお金で電車に乗ろうとしたとき、思わぬ大金を手にしてしまう。ギャングに追われる100歳のアランだがその状況に一切臆することなく、立て続けにやってくるピンチをうまくくぐり抜けていく。
そして、成り行きで一緒になった個性的なメンバーと行動を共にするうちに、アランの波乱万丈な人生を振り返る。

ロバート・グスタフソンが扮する肝が据わった100歳のおじいちゃん

原作はスウェーデンの国民的ベストセラー小説「窓から逃げた100歳老人」。
100歳の老人が老人ホームを抜け出して旅に出る、そんな変哲のない作品ですが、スウェーデンでは『アナ雪』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ホビット』を抑えて5週連続興行収入1位を獲得した大ヒット作品です。
スウェーデンを代表するコメディアンで本作の主演を果たしたロバート・グスタフソンは、20代から100歳までのアランを演じています。
人生を振り返るというつながりで、前回の『フォレスト・ガンプ』(1994)に続いて紹介したいのがこちらの作品。
フォレスト・ガンプと同じく、若いころから人と変わっていてひょうきんな主人公アランが経験してきた波乱に満ちた人生を振り返ります。
ただ、フォレスト・ガンプは疑うことを知らない善意の塊のような作品でしたが、こちらはブラックユーモアが濃くなっています。
成り行き任せの珍道中の中でも成り行き任せに人が犠牲になったり、コメディタッチで描かれていても子供には刺激が強いのかもしれません、PG12です。

心配しすぎないこと、今の瞬間を謳歌すること

アランは若いころからの爆弾好きが高じてソ連に呼ばれ、ゴルバチョフ、スターリン、アインシュタインなどと核の仕事をしたり二重スパイをしたりと、歴史的名場面に立ち会ってきたすごい人物。
人権や戦争についても語られる本作は、コメディにするからこそ触れられるデリケートな部分があって、そこが作品に深みを生んでいます。

色濃い人生を振り返り、そして100歳という節目を迎えた彼が海辺でのんびり交わす会話に「心配しすぎないこと、今の瞬間を謳歌すること」の大切さが伝わり胸を打たれます。

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